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オンライン謎解きとは?4つの形式と始め方

更新: 椎名 ひより
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オンライン謎解きとは?4つの形式と始め方

オンライン謎解きは、インターネット環境とPCまたはスマホがあれば自宅から全国どこでも参加できる謎解き体験です。リアル会場まで足を運ばずに始められるので、移動や予約の負担が少なく、はじめの一歩がぐっと軽くなります。

オンライン謎解きは、インターネット環境とPCまたはスマホがあれば自宅から全国どこでも参加できる謎解き体験です。
リアル会場まで足を運ばずに始められるので、移動や予約の負担が少なく、はじめの一歩がぐっと軽くなります。
発祥をたどれば、SCRAPが2007年に始めたリアル脱出ゲームの派生形であり、そこから2020年のコロナ禍を契機に一気に広がりました。
会場開催が止まる中でオンライン作品が次々と生まれ、IKUSAの法人向けリモート謎解きも広がったことで、いまではWeb型、キット型、Zoom参加型、LINE謎という4つの形式から選べるようになっています。

オンライン謎解きとは?自宅で完結する謎解き体験

オンライン謎解きは、インターネットを通じて自宅などから参加する謎解き体験で、参加者が物語の主人公として謎を解き、ゴールを目指す遊び方です。
必要なのはネット環境とPCまたはスマホの基本2点だけなので、全国どこからでも始めやすい形になっています。
会場へ移動する負担がなく、予約や交通費の心配も少ないため、リアル会場の公演より気軽に入りやすいのが魅力です。

オンライン謎解きの基本的な仕組み

体験の骨格はとてもシンプルです。
画面上の物語を読み、出題される謎を解き、次の展開へ進んでいく流れで、参加者自身がストーリーの中に入り込んでいきます。
特別な知識を求めるよりも、暗号やひらめきで前へ進む設計が中心なので、謎解き未経験者でも入り口が広いのが特徴です。
筆者も全国の体験型施設を取材してきましたが、自宅にいながら会場と同じ熱量を味わえたときは素直に驚きました。

形式は作品ごとに違いますが、共通しているのは「手元の端末で進められる」ことです。
紙の資料を使う作品もあれば、ブラウザだけで完結する作品もあり、画面越しでも緊張感や没入感を作れるように組まれています。
リアル会場へ足を運ぶ前段階として試しやすく、初めての人にもおすすめです。

リアル会場の謎解きとの3つの違い

比較の軸は3つに整理できます。
移動が必要かどうか、自分のペースで進められるか、一緒に遊ぶ相手をどう選ぶかです。
とくにオンラインは、場所の制約が消えることで参加の自由度が大きく広がります。

観点オンライン謎解きリアル会場の謎解き
移動の有無自宅などから参加できる会場まで移動が必要
進め方作品によっては自分のペースで進められる制限時間や会場の進行に合わせやすい
一緒に遊ぶ相手1人でも、遠方の友人とも遊びやすい同じ場所に集まれる相手が中心

この違いは、気軽さだけでなく遊び方の幅にもつながります。
リアル会場のリアル脱出ゲームは2007年にSCRAPが始めたのが発祥で、オンライン版はその体験を自宅でも味わえるように発展した派生形です。
会場の空気感を重視する遊び方と、場所を選ばずに楽しむ遊び方が、役割を分けて並んでいるわけです。
移動不要だったことで、リアル会場が初めての友人もすんなり誘えました。

どんな人に向いているか

オンライン謎解きは、忙しくて会場に行きにくい人や、遠方の友人と一緒に遊びたい人と相性がいいです。
家にいながら始められるので、思い立った日に試しやすく、最初の一歩が軽いのも強みでしょう。
実際、移動の手間がないだけで心理的な負担はかなり下がります。
まずは無料のWeb型やLINE謎から触れてみてください。

謎解きに慣れていない人にも向いています。
暗号やひらめき問題のような身近な要素から入れる作品が多く、特別な知識は求められません。
ひとりでじっくり遊ぶのもいいですし、Zoom型やキット型のように誰かと協力する形式を選んでも楽しめます。
自分に合う入口を見つければ、オンライン謎解きはかなり遊びやすいジャンルになります。

オンライン謎解きが広まった背景

オンライン謎解きが広まった背景には、2020年のコロナ禍で会場開催の前提が崩れたことがあります。
中止や延期が相次ぐなか、自宅で遊べる代替手段として受け止められ、参加の入口が一気に広がりました。
移動せずに物語へ入れる手軽さは、その後の定着にもつながっています。

コロナ禍で会場開催が止まった2020年

リアル脱出ゲームのように会場へ集まる体験は、2020年に急ブレーキがかかりました。
そこで注目されたのが、ネット環境とPCまたはスマホさえあれば始められるオンライン謎解きです。
会場予約も移動もいらないため、外出を控えながら遊べる形式として受け入れられました。
筆者も2020年に初めてオンライン作品へ参加し、画面越しでも仲間と同じ空気を共有できたことで、閉塞感の強い時期に救われた感覚がありました。

オンラインだけで作られた作品の登場

2020年5月以降、SCRAPはオンライン作品を相次いでリリースし、その数は20本以上にのぼりました。
単に既存公演を画面に置き換えたのではなく、オンライン開催そのものを前提にした作りへ踏み込んだ点が大きいです。
たとえばリモート会議の演出を逆手に取り、リモート通信風の映像でストーリーを進める作品のように、オンラインだからこそ成立する表現が生まれました。
会場が使えない制約を、演出の発明に変えたわけです。

法人向けチームビルディングへの広がり

法人向けでは、IKUSAが2020年5月にチームビルディング用の『リモ謎』を提供開始しました。
在宅勤務で社員同士の雑談や偶発的な交流が減るなか、離れた拠点のメンバーを同じ課題でつなぐ役割を担ったのです。
取材で、知人の企業が社内イベントに導入し、普段は接点の少ないメンバー同士が自然に打ち解けたという話を聞いたことがあります。
遊びながら距離を縮められる点が、レクリエーションを超えて実務の場に広がった理由でしょう。
コロナ禍が落ち着いた現在も、移動不要で全国から参加できる利点が支持され、ジャンルとして定着しています。

オンライン謎解きの4つの形式

オンライン謎解きは、大きくWeb型(アーカイブ型)、キット型、Zoom参加型、LINE謎の4形式に整理できます。
まずはこの4分類を押さえると、「一人でじっくり遊びたいのか」「仲間と盛り上がりたいのか」が見えやすくなります。
比較表では、形式名・必要なもの・料金・一緒に遊べる人数・向いている人を並べると選びやすいでしょう。

Web型(アーカイブ型):いつでも一人で

Web型は、専用サイトをブラウザで開いて進める最も手軽な形式です。
予約不要で思い立ったときに始められ、自分のペースで進行できるので、まとまった時間を取りにくい人や、まずは試してみたい人に向いています。
一人で完結しやすいぶん、他人に合わせず集中できるのも利点です。

キット型:手触りのある本格体験

キット型は、紙資料や小道具が自宅に届き、専用サイトやアプリと連動させて遊ぶ形式です。
料金は2,000〜4,000円程度が目安で、封筒を開けた瞬間から「始まった」と感じられる作り込みがあります。
筆者が初めて開封したときも、紙の質感や小道具の細部に会場さながらの高揚があり、画面だけでは出せない没入感を実感しました。
手で触れる手がかりがあるぶん、物語の中に入り込む感覚を味わいたい人におすすめです。

Zoom参加型:仲間とリアルタイムで

Zoom参加型は、Zoomなどのビデオ通話でリアルタイムに参加する形式です。
離れた友人や家族と同じ時間を共有しながら協力できるので、謎を解く行為そのものに会話の楽しさが乗ります。
実際に友人グループで遊んだときは、数字に強い人、発想が柔らかい人、メモを整理する人で自然に役割が分かれ、ひとつの答えにたどり着いた瞬間の一体感が強く残りました。
人とやり取りしながら進めたいなら、かなり相性のいい形式です。

LINE謎:スマホだけで手軽に

LINE謎は、LINEの自動返信機能を使って進める形式で、スマホ1台あれば持ち物なしで遊べます。
アプリの使い慣れた画面のまま進行できるため、操作のハードルが低く、無料作品が多い点も入り口として魅力的です。
短時間で試せるうえ、通勤中や空き時間にも遊びやすいので、最初の入門として選ぶ人が多いでしょう。
まず一度触れてみてください。

料金・所要時間・難易度の目安

参加料金は無料から2,000円程度が中心で、物理キットが届くキット型だけは2,000〜4,000円程度に上がることがあります。
最初の1本を選ぶ段階では、この価格差がそのまま体験の準備量を左右します。
無料の入口がある作品も多く、周年記念や企業コラボで期間限定公開されるケースは、費用をかけずに雰囲気をつかむきっかけになるでしょう。

料金は無料から数千円まで

無料作品は、まず試してみたい人に向いています。
ルール説明から遊び心地まで一通り見えるので、自分に合うジャンルかどうかを短時間で確かめやすいからです。
そこから気に入ったら、有料のキット型へ進む流れが自然で、実際に無料作品を入口にしてからキット型に移ると、準備の手間や達成感の違いも楽しめます。

料金帯で見ると、参加前に知りたい相場は絞れます。
無料〜2,000円程度が中心で、キットを郵送して受け取る形式だけが2,000〜4,000円程度に広がる、という見方をしておくと迷いにくいでしょう。
おすすめは、まず低価格帯で世界観との相性を見て、手応えがあれば物理キットのある作品に進む選び方です。

所要時間と制限時間の考え方

プレイ時間は60〜120分程度が一般的で、なかでも90〜120分の作品が多くなります。
短すぎると物語や推理の余韻が薄くなり、長すぎると集中が切れやすいので、この幅が体験設計としてちょうどよいのです。
まとまった時間を確保して臨むと、途中で気持ちが途切れず楽しめます。

ここで分けて考えたいのが、制限時間の有無です。
脱出ゲーム型には60分などの制限時間があり、その場で時間内クリアを目指します。
街歩き・周遊型は制限時間がなく、自分のペースで進められるので、初回は後者のほうが落ち着いて流れをつかみやすいでしょう。
筆者も制限時間ありの脱出型に初挑戦したときは時間切れになり、次は制限時間なしの周遊型から慣らしたことで、遊び方の勘所をつかめました。

難易度表記の見方と初心者の選び方

難易度表記は、はじめの1本を選ぶときの頼れる目印です。
初心者なら★1〜2、または「初心者向け」と明記された作品を選ぶと、途中で詰まりにくく、最後まで体験を追いやすくなります。
難しさが前面に出る作品ほど解きごたえは増しますが、最初は達成感を積みやすいものから入るほうが続けやすいでしょう。

表記がある作品では、内容の重さや求められる慣れもある程度読み取れます。
たとえば「初心者向け」とあれば、演出や問題の導入がやさしく、ルール理解の負担が抑えられていることが多いのです。
まずは無理なく楽しめる作品を1本選び、流れに慣れたら少しだけ難易度を上げてみてください。
そうすると、次の作品選びもぐっとやりやすくなります。

参加に必要な準備物と環境

まずそろえたいのは、ペン・鉛筆、白紙のメモ用紙、安定したネット環境、そしてPCまたはタブレットです。
とくに謎を見つけた瞬間に書き留められる筆記用具は、思いつきの消失を防ぐための土台になります。
画面を見ながら手元でも整理する場面が多いので、スマホより大きい画面の端末のほうが落ち着いて進めやすいでしょう。

最低限そろえたい準備物

筆者も初回参加のときにペンを用意せず、ひらめいた答えをその場で書き残せず焦ったことがあります。
頭の中ではつながっていた線が、数十秒後には曖昧になってしまう。
そんな経験をすると、筆記用具は飾りではなく、思考を外に出すための実用品だと分かります。
白紙のメモ用紙があるだけで、気づいたこと、候補、図形、言葉の断片をすぐ並べられ、解く速度も安定しやすくなります。
ネット環境とデバイスは、参加そのものを支える基盤です。

作品ごとに必要物を確認する

キット型や工作要素のある作品では、ハサミやのりが必要になることがあります。
組み立てや貼り付けが前提の構成なのに、道具が手元になければ、開始直後から手順が止まってしまうからです。
必要物が増える作品ほど、作業の流れとアイテムの関係が密接になります。
だからこそ、公式サイトや説明書きに書かれた準備物を見て、当日に手を止める場面を減らしましょう。
道具の不足は、解く力ではなく準備の差として表れやすいものです。

Zoom型は事前の接続テストを

Zoom参加型の公演では、開始前に接続テストや環境チェックを求められる場合があります。
知人は事前テストを後回しにしたせいで、開始直前に音声トラブルが起き、焦ったまま導入を迎えていました。
こうした場面では、アプリの導入だけでなく、マイクとスピーカーの動作確認まで済ませておくと安心です。
画面共有や声のやり取りが前提の形式では、数分の確認がそのまま参加のしやすさにつながります。
慌てず入るための下準備として、接続まわりは早めに整えておきましょう。

目的別おすすめの選び方

一人で軽く試すなら、予約不要のWeb型や無料のLINE謎から入るのがいちばん自然です。
いきなり購入や予定合わせが必要な形式を選ぶより、まずは無料作品で遊びの流れや自分との相性をつかんだほうが、次に選ぶ基準がはっきりします。
筆者自身も最初は一人プレイから始め、気に入ったあとで友人や職場の企画へ広げていきました。

一人で気軽に試したい人

最初の一歩としては、Web型やLINE謎のように始めやすい形式が向いています。
予約がいらず、短い時間でも区切って遊びやすいので、謎解きが自分に合うか確かめたい場面にちょうどいいからです。
無料作品から入れば、難易度や演出の雰囲気を見てから次の作品に進めます。
段階を踏んで慣れていく流れが、失敗しにくい選び方でしょう。

友人・家族と一緒に楽しみたい人

人と集まって遊ぶなら、Zoom参加型やキット型が選びやすいです。
画面越しに同じ問題を見ながら相談できるZoom参加型は、離れていても同じ場を共有している感覚が強く、キット型は机を囲んで手を動かしながら進められるのが魅力です。
家族でキット型を囲んだときも、世代をまたいで「これなら分かる」「ここは任せて」と声が飛び交い、協力する楽しさが前面に出ました。
遊ぶ人数が増えるほど、ひとりでは気づけない視点が活きる形式だと実感します。

職場の交流・研修に使いたい人

職場で使うなら、法人向けのリモ謎のようなチームビルディング型が合います。
1チーム5〜6名で進めやすく、参加規模が10〜250名程度まで対応できるため、小さな部署の交流会から全社イベントまで組み立てやすいのが強みです。
ここでは正解を急ぐより、役割分担や声かけのしかたがそのまま成果につながります。
誰が情報をまとめ、誰が次の一手を出すかで進み方が変わるので、研修や懇親の両方に使いやすい形式だと言えるでしょう。

形式と人数、目的の対応関係で見ると、選び方は整理しやすくなります。
誰と、どこで、何のために遊ぶのかを先に決めれば、自然に候補が絞れていきます。
まずは無料Web型やLINE謎で雰囲気をつかみ、気に入ったらキット型やZoom型へ進み、グループで活用したいなら法人プランを検討してみてください。

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椎名 ひより

全国の脱出ゲーム施設を100か所以上取材した体験型エンタメ専門ライター。世界観・演出・ホスピタリティを総合的に評価するレビュースタイルに定評があります。

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