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暗号の種類と解き方|初心者向け一覧

更新: 真鍋 奏人
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暗号の種類と解き方|初心者向け一覧

謎解きの暗号は、換字式暗号と転置式暗号の2大分類にほぼ収まります。謎解きイベント参加歴8年、累計300回以上、謎検1級の真鍋奏人が見てきた通り、最初にこの地図を持つだけで、初見の暗号でもまずどちらのタイプかを見極めやすくなります。

謎解きの暗号は、換字式暗号と転置式暗号の2大分類にほぼ収まります。
謎解きイベント参加歴8年、累計300回以上、謎検1級の真鍋奏人が見てきた通り、最初にこの地図を持つだけで、初見の暗号でもまずどちらのタイプかを見極めやすくなります。
しかも謎解きの暗号は数学の暗号学と違って、問題のどこかに解読ルールのヒントが必ず隠れているため、手がかりなしに総当たりで挑む必要はありません。
五十音表やシーザー暗号、モールス信号、アナグラム、たぬき暗号までを見分け方と解き方の手順つきで整理し、実際の現場で初心者に「まず換字式か転置式かだけ考えてみてください」と声をかけると手が動き出したように、解法の入口をつかめる構成にしています。

暗号は『換字式』と『転置式』の2種類に大別できる

暗号は大きく分けると、文字を別のものに置き換える換字式と、文字そのものは残して並び順だけを変える転置式に整理できます。
この2つを先に見分けるだけで、見えている記号が何者か、どこを直せばよいかの当たりがつき、解き方の候補が一気に絞れます。
謎解きで長く詰まる場面の多くは、暗号の種類を取り違えたまま手を動かしていることが原因です。

換字式暗号とは:文字を別のものに置き換える

換字式暗号は、元の文字を一定のルールで別の文字や記号に置き換える方式です。
シーザー暗号のように文字をずらすものもあれば、五十音表変換、アルファベットと数字の対応、モールス信号のように記号へ置き換えるものもあります。
見慣れない記号、数字、絵が並んでいるなら、まず換字式を疑うのが近道です。
初心者のころの筆者も、記号の羅列を「順番の問題」だと思い込んで並べ替えを続け、実は記号が文字に対応しているだけだったと気づくまで遠回りしたことがあります。

換字式が厄介なのは、見た目がまったく別物に変わる点にあります。
ただし、変化の本質は「何に置き換わったか」を探すことなので、対応表やずらし方が分かれば一気に読めます。
たとえばシーザー暗号なら一定数の移動、五十音表変換なら行と段の位置、モールス信号なら短点と長点の組み合わせを見ればよく、発想はいつも「元の文字を別表現に移しただけ」と捉えることです。

転置式暗号とは:文字の順番を入れ替える

転置式暗号は、文字そのものは変えず、並ぶ順番だけを入れ替える方式です。
アナグラムや逆さ読みが代表例で、鏡文字、縦読み、斜め読みのように、配置をずらして答えを隠す型もここに含まれます。
見分けるポイントは、答えに使う文字の種類と数が保たれているかどうかです。
同じ文字が残っているのに意味だけが読めないなら、順番の組み替えを疑ってみてください。

この分類を先に当てはめる習慣があると、初見の暗号でも判断が速くなります。
文字が別物に化けていれば換字式、文字は同じで並びだけが変なら転置式と切り分けられるため、やみくもに並べ替えたり、逆に対応表ばかり探したりする無駄が消えます。
イベントで複数チームを見ていると、長く詰まるチームほど解法を次々に試していましたが、最初にこの2分類で整理したチームほど答えに早く届いていました。
おすすめの入口は、まず文字数と形を見て「何が変わったか」を確認することです。

謎解きの暗号には必ず『解読のヒント』が隠されている

謎解きの暗号には、必ず問題内に解読ルールのヒントが仕込まれています。
対応表、矢印、余白の装飾、特定の文字の強調など、手がかりは見える場所に置かれていることが多く、総当たりで破る必要はありません。
数学的な暗号学のように外部から完全解読するものではなく、問題文そのものを読んでルールを拾うのが本体だと考えると、探し方が変わります。

実際には、換字式と転置式を組み合わせた複合型もあります。
たぬき暗号のように特定の文字を抜く、あるいは足すと意味が立つものや、音から別の意味を探す読み替え、ダジャレ系もあり、これらは問題専用のルールが鍵です。
まず単独のどちらかとして読み、行き詰まったら「もう一段別のルールがあるかも」と疑う。
この順序で十分です。
そうしてヒントを拾いながら進めれば、初見の暗号でも落ち着いて解けるようになります。

換字式暗号の代表例と解き方

換字式暗号は、元の文字を別の文字や記号に置き換えるタイプの暗号で、謎解きではまずここを疑うと解き筋が見えやすくなります。
見慣れない記号や数字、絵に変わっていたら、対応表を探すのが先です。
逆に、文字の並びだけが変わっているなら転置式を考える、という切り分けが有効でしょう。

五十音表:行と段の数字を文字に戻す

五十音表を使う暗号では、行と段の位置を数字や座標で示し、その交点から文字を復元します。
数字のペアや丸印が目に入ったら、まず五十音表を頭に置いて「あかさたな…」の行と「あいうえお」の段へ当てはめてみてください。
筆者がワークショップでこの見方を先に教えたとき、数字を前にした参加者の迷いが減り、正答にたどり着く手がかりとしてかなり機能しました。
謎解きでは、表そのものを覚えるより、問題文のどこに座標のヒントが隠れているかを拾う感覚が効きます。

シーザー暗号:文字を一定数ずらす

シーザー暗号は、平文の各文字を辞書順に一定数ずらす単一換字式暗号です。
3文字ずらすならa→d、b→e、c→fとなり、日本語でも「あ→え」のように同じ発想を当てはめられます。
筆者が初参加のイベントで解けなかったときも、原因は方式そのものではなく、余白に小さく書かれた「+3」を見落としたことでした。
ずらし数のヒントは本文より目立たない場所に置かれがちなので、矢印や余白の記号まで丁寧に見ていきましょう。

アルファベット⇔数字の対応

アルファベットと数字の対応は、A=1からZ=26まで順番に番号を振る超頻出パターンです。
数字の羅列が出てきたら、最初にこの対応表へ戻せないかを試すと、突破口になる場面が多いです。
特に換字式の問題では、文字に見せかけた数字列がそのまま英単語の下敷きになっていることがあり、1文字ずつ変換すると急に意味が立ち上がります。
会場で数字を見たら、五十音表とアルファベット番号の両方を同時に疑う習慣をつけると、見落としが減るでしょう。

踊る人形・ヴィジュネル暗号など発展形

発展形としては、鍵となる単語で文字を可変的にずらすヴィジュネル暗号があります。
これは15〜16世紀に考案された多表式換字暗号で、同じ文字でも位置によって別の文字に化けるのが特徴です。
『踊る人形』はコナン・ドイルが1903年に発表した短編に登場する単一換字式暗号で、文字を人形の絵に置き換える発想が使われます。
どちらも「何かの対応表で別の文字に化けている」という原則は共通で、問題内のヒントからどの表を使うか見抜けるかが勝負になります。

転置式暗号の代表例と解き方

転置式暗号は、文字そのものを別の記号に置き換えるのではなく、並び順を入れ替えて答えを浮かび上がらせる暗号です。
だから見分けるときは、まず「文字の種類と数は答えと同じで、順番だけが違うか」を確認すると道筋が立ちます。
マス目の数と文字数がそろっているなら、アナグラムや配置読みを疑うのが近道でしょう。

アナグラム:文字を並べ替えて言葉にする

アナグラムは転置式の代表で、文字数と構成文字が元と一致するのが手がかりです。
筆者も以前、アナグラムを力任せに並べ替え続けて時間を失ったことがあり、それ以来、先に文字数を数えて答えの形と照合する癖をつけました。
意味のある語になる前提が崩れていれば、最初から別系統を疑えますし、逆に一致していれば試行の優先度が一気に上がります。

答え方としては、単語の長さ、使える文字、同じ文字の重複の有無を先に固め、そのうえで音の並びや語感を当てはめていくのが効率的です。
紙に書き出して、頭の中だけで回さないことも有効でした。
転置式は試行回数がものを言うので、総当たりに近い形で候補を並べるほど見つかりやすくなります。

逆さ読み・鏡文字:向きを変えて読む

逆さ読みや鏡文字は、文字の向きや読む方向を変えるだけで答えが現れるシンプルな転置系です。
周遊型イベントで誰も解けなかった文字列が、誰かの「後ろから読んでみよう」で一瞬でほどけたことがありましたが、あの場面が示していたのは発想の奇抜さではなく、向きを変える操作を機械的に試す強さでした。
読めない文字列に出会ったら、後ろから読む、鏡に映す、上下を逆にする、この順で確認すると早いです。

こうした問題は、見た目の違和感に引きずられると正面から読もうとしてしまいます。
けれど転置式である以上、情報は失われておらず、並びと向きだけが変わっているにすぎません。
だからこそ、まずは発想を増やすより、操作を減らして試すのが有効です。
向きの反転がヒントに含まれていることも多く、矢印や左右対称の図形が添えられていれば、より疑う価値があります。

縦読み・斜め読み:配置のルールを探す

縦読みや斜め読みは、一見ふつうの文章や表の中から、特定の位置の文字だけを拾うと答えが浮かぶパターンです。
文頭、行末、対角線など、規則的な位置に答えが埋められていることが多く、文章の内容よりも配置の整い方が鍵になります。
つまり、何を読むかではなく、どこを読むかを見つける作業だと言えます。

このタイプでは、行数や列数がそろっているか、各行の先頭や末尾に不自然な一致がないかを見ます。
表なら、縦にそろった文字列を拾うだけで意味が通る場合があり、斜め読みなら左上から右下へなど一定の進み方に答えが隠れます。
転置式は「文字の種類と数は同じで順番だけ違う」ことが決め手なので、見慣れた文字が並んでいるのに読めないときほど、配置のルールを疑ってみてください。

記号・信号で表す暗号

記号・信号で表す暗号は、点や線、独自記号の並びを文字へ戻すタイプで、見た目が複雑でも手順をつかめば解きやすい部類です。
まずは「記号の種類が少ないか」「同じ形の繰り返しがあるか」を見て、変換表の存在を疑うのが出発点になります。
筆者もイベントで、点と線の羅列を図形の一種だと思い込んでしばらく迷ったことがありますが、長短2種類しかないと気づいた瞬間にモールスだと判明しました。
迷ったら、2種類しかないかを見てみてください。

モールス信号:トン・ツーの2種類で読む

モールス信号は、短点のトンと長点のツーの2種類を組み合わせて文字を表す換字式の一種です。
点と線、あるいは短い棒と長い棒、丸と棒のように長短2種だけが並んでいるなら、まずモールス表を疑うのが定石でしょう。
Aはトツー(・−)、Bはツートトト(−・・・)のように対応し、並び順そのものが文字の手がかりになります。
暗記が前提ではなく、問題文に変換表が付くことも多いので、表を見ながら1文字ずつ戻せば十分に読めます。

このタイプで詰まりやすいのは、記号を「絵」や「装飾」と見なしてしまうことです。
ですが、モールスは発想を逆にして、見た目の意味よりも長短の差を読む仕組みだと捉えると一気に整理できます。
記号の種類が2つに絞られているなら、まずモールス、という癖をつけておくと対応が速くなります。

記号置換暗号:対応表を探して戻す

記号置換暗号は、独自の記号や図形を文字に割り当てた暗号で、必ずどこかに対応表、つまり凡例が隠れています。
解く順序は、同じ記号の繰り返しを探して、対応表を見つけ、1文字ずつ戻す流れが基本です。
対応表が見当たらないときでも、記号の数と答えの文字数が近いか、同じ形が何度出るかを先に確認すると糸口が見えます。
観察の対象を「意味」ではなく「規則」に移すのがコツです。

筆者は元素記号の暗号で、記号そのものではなく原子番号を使う仕掛けに気づくまで時間がかかったことがあります。
その失敗以来、モチーフ系は読み、番号、記号の複数経路を疑うようになりました。
見慣れない記号ほど、実は別の表が前提になっているものです。
変換表を特定できれば、解法はほぼ半分終わったようなものだと考えてよいでしょう。

身近なモチーフへの置き換え

元素記号、トランプ、干支、星座のような身近なモチーフを使う暗号も頻出します。
たとえば元素記号Hなら水素につながり、読みが「すい」になるように、モチーフの記号をそのまま読まず、読みや番号を介して日本語に戻す二段構えになることがあります。
ここで大切なのは、見えた記号を直接文字に当てはめるのではなく、いったんモチーフ固有の知識へ戻す発想です。
トランプの数字や干支の並びも同じで、表面の図柄よりも対応ルールのほうが本体だと考えると迷いにくくなります。

この系統も、結局は「見慣れない記号=必ず対応表がある」と割り切れるかどうかで差が出ます。
記号の種類が答えの文字数と近いか、繰り返しに規則性があるかを観察し、変換表を特定することに集中しましょう。
おすすめです。
意味を当てるより先に、まず構造を拾ってみてください。
そこから一気に読めるようになるはずです。

謎解き特有の暗号

日本語ベースの謎解き暗号には、古典暗号のような固定表ではなく、その問題だけに仕込まれたルールが使われることが多いです。
見た目は単純でも、文字を抜く、足す、音で読むといった操作が前提になっているため、最初に「どの文字をどう扱うのか」を見抜けるかどうかで解きやすさが大きく変わります。
問題文やタイトル、装飾にヒントが隠れていることも多く、そこに気づけると一気に視界が開けます。

たぬき暗号:特定の文字を抜く・足す

たぬき暗号は、指定された文字を抜くと意味のある言葉が現れる、日本語ならではの暗号です。
たとえば「たかたずたら」から「た」を抜くと「かずら」になりますし、逆に特定の文字を足して成立させる形もあります。
文字の並びそのものより、同じ音や文字が不自然に繰り返されていないかを見るのが近道で、そこに「抜く」「足す」の発想を重ねると解けることが多いでしょう。
筆者がワークショップで初めてたぬき暗号を出したときも、子どもの参加者が大人より早く「たを抜けばいい」と気づきました。
先入観に縛られない見方が、そのまま突破口になる暗号だと実感した場面です。

読み替え・ダジャレ系:音から別の意味を探す

読み替え・ダジャレ系は、文字を見たままの意味ではなく、音として捉え直すことで答えに近づくタイプです。
「は」を「歯」と読むように、同じ音が別の漢字や語に変わる前提で考えると、一見ただの記号列が急に言葉へ変わります。
数字の「1」を「い」と読むような置き換えもあり、発想の入口はかなり広いです。
だからこそ、意味が通らない文字列に出会ったら、まず音を当ててみてください。
漢字・かな・数字を同列に扱う感覚が持てると、読み替えの筋道が見えやすくなります。

複数ルールの組み合わせに注意する

謎解き特有の暗号は、1回解けば終わりではなく、複数のルールを重ねた複合型で出ることがあります。
たぬき暗号で言葉を出したあと、その言葉をさらにアナグラムで並べ替えるような二段構えです。
筆者も一度、1段目で出た言葉をそのまま答えだと思い込んで提出し、不正解になった失敗があります。
その経験から、解けた文字列はすぐ答えにせず、答えの形と照合する習慣がつきました。
こうした暗号では、文字をそのまま読む、音で読む、抜く、足す、並べ替えるといった見方を順番に試してみてください。
ひとつに固執しないほうが、かえって早く抜けられます。

暗号で手が止まったときに最初に試す3手順

暗号で手が止まったら、まず見るべきなのは「解き方」より「手がかりの置かれ方」です。
文字数、周辺の装飾、答えの並びの型を順に確認すると、闇雲に試すよりずっと早く進路が見えます。
種類が分からない段階では、細部を拾って仮説を立てること自体が突破口になります。

手順1:文字数を数えて答えの形と照合する

最初にやるのは、答えのマス目や指定文字数をそのまま数えることです。
4つのマス目があるなら、出力も4文字になるはずだと先に押さえるだけで、試行錯誤の範囲が一気に縮みます。
換字式なら文字数が合うか、転置式なら構成文字がそろうかを見るだけでも、当たりの方向はかなり絞れます。
答えの形は、暗号の種類を見分けるための最初の物差しです。

筆者が司令塔役としてチームを回すときも、暗号で止まったらまず「文字数いくつ?」と投げます。
これで全員の視線が同じ地点に戻り、次に「答えの形と合っているか」を確認できるからです。
ひと目で分かる情報を先に固めると、気合いではなく手順で進める状態になるでしょう。

手順2:問題の周りにあるヒントを探す

次に見るべきなのは、問題文の外側に置かれた小さな手がかりです。
余白の数字、矢印、装飾、タイトルの言い回しは、解読ルールを示す合図であることが多く、本体だけを睨むより周辺を見渡した方が早く抜け道が見つかります。
謎解きの暗号は、答えそのものより「どう読めばいいか」を示す設計になっていることが多いからです。

制限時間ギリギリの公演型で、手順2のヒント探しを飛ばして詰まったことがあります。
最後は、見落としていた装飾に気づいた瞬間に一気に道筋が通りました。
あの経験以来、手が止まったときほど周辺を見るようにしています。
省略しないこと自体が、最短ルートになる場面は少なくありません。

手順3:換字式か転置式かアタリをつける

輪郭が見えたら、換字式か転置式かを仮決めします。
文字が記号・数字・絵に化けていれば換字式として変換表を探し、見慣れた文字のまま並びだけが不自然なら転置式として並べ替えを試す、という切り分けです。
ここで大切なのは、万能の解法を探すことではなく、試すべき方向を早く決めることになります。
方向が定まれば、残る作業は具体的です。

この3手順を試しても解けないときは、一つの読み方に固執していないかを疑ってください。
音で読む、抜く、足す、複数ルールを重ねるといった切り替えを入れるだけで、見えていなかった層が出てきます。
チームで動くなら、一人が文字数照合、一人がヒント探し、一人が並べ替えを担当すると効率が上がります。
停滞を減らすコツは、全員で同じ場所を見続けないことです。

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真鍋 奏人

謎解きイベント参加歴8年、累計300回以上の参加経験を持つ謎解きマニア。謎検1級取得。攻略テクニックの体系化をライフワークとしています。

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